症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

骨折


今回ご紹介するのは、足の骨が折れてしまったハムスターさんのお話です。

今回のハムスターさんは生後1ヶ月弱とまだ小さく体重も13gしかありませんでした。遊んでいる最中に高所からの落下・・・着地した場所と体勢がマズかったのでしょうか、残念な事に左後ろ足の脛(すね)を骨折してしまいました。

さらに残念な事に、その痛みに対して自分で足先を齧ってしまいました。 動物は痛みに対する因果関係が明確に理解ではないようで、痛み=他者からの攻撃と勘違いして痛みがある部位を自分で攻撃することがあります。

鳥や馬や牛などはお腹が痛いと、後ろ足で自分のお腹を何度も蹴ったりします。

自分で齧ったり舐めたりして、自傷することで余計に悪化することがわかりません。そもそも、人間みたいに他者から治療してもらうという概念がないからそうなのかもしれません。

足の先端はもうすでになくなってしまい、脛の骨が露出してしまいました。従って、痛みからの開放と感染予防を目的に断脚手術を行う事になりました。

まだ幼く、体重も13gと小さいため多少の不安はありましたが、手術は滞りなく終了しました。

手術が終わって、麻酔からの覚醒も5分程度と順調に起きてくれました。

局所麻酔や痛み止めが効いているからなのか、手術後すぐにケースの中で、微塵も不自由を感じさせない3本足歩行を僕に披露してくれました!

まだまだ先は長いとは思いますが、3本足でも大丈夫そうですね!!

骨折の症状

骨折したハムスターさん。折れてしまった足の先端を自分で掘ってしまいました(赤丸)。このままだと折れた部位から感染を起こしたり、いろいろとトラブルも多いので、残念ですが断脚手術です。

骨折の症状

皮膚として余らせる部位を確認しつつ、折れた足の根元で切断していきます。

骨折の症状
関連する症例
公式Youtubeチャンネル
おすすめ動画
  • 獣医師が教える知ってて欲しい病気5選

  • 獣医師が教える飼い方のポイント7つ

ハムスターの動画リストを見る
来院が難しい方

まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。

往診

来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。

夜間診療

急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。

遠隔診療 ※準備中

エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。