症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

口腔内腫瘤


今回ご紹介するのは、口の中にできものができてしまったハリネズミさんのお話です。

このハリネズミさんも隣の県から当院を受診されました。近隣の病院での治療の甲斐なく、改善がみられないということで、当院にて積極的な治療をご希望されました。

全身麻酔にて、レントゲン検査と口腔内の検査を実施しました。

その結果、口腔内に出来ていたものは約3cmの卵状の腫瘤で腫瘍の可能性が示唆されました。200g程度のハリネズミさんでは3cmを越える腫瘤が口の中に出来てしまうと、それだけで口を閉じる事が出来ずうまくご飯が食べる事が出来ないような状態になっていました。

そのまま、頬を切開して腫瘤の根元までアプローチして周囲の血管や顔面神経に注意しながらできるだけ腫瘤を剥離して摘出していきます。

うまく、切除することができました。これでなんとか、口を閉じてご飯を食べる事ができると思います。

あとは、この腫瘤がいったいなんなのか、病理組織検査に提出して結果を待ちます。術後の経過も良好で、ご飯も食べて顔面神経麻痺もなさそうです。

とりあえず今出来る事はしましたので、いい結果が返ってくる事を期待して。

口腔内腫瘤の症状

右の口角に何かできものがあります。そのせいでうまく口を閉じる事が出来ず、ご飯も食べる量が少なくなり、痩せてきています。

口腔内腫瘤の症状

口の中をみてみると、喉の奥の方まで腫瘤が形成されていました。

口腔内腫瘤の症状

ちょっと痛々しい画像ですが、頬を切開して腫瘤の根元まで露出させました。そこから出血と周囲の神経に注意して慎重に剥離していきます。

口腔内腫瘤の症状

無事、摘出完了しました。切ったところを元通りに縫い合わせておしまい。これでご飯もうまく食べる事ができると思います。

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