症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

鼻炎


今回ご紹介するのは、くしゃみをして鼻の周りが赤くなっているヒョウモトカゲモドキさんのお話です

当院で来院される爬虫類の病気の多くは残念ながら、飼育環境に問題があって起こってしまう病気です。飼育温度、湿度、餌の問題、カルシウムやビタミンの不足、紫外線不足などなど。

まだまだ、飼育方法が確立していないとか、不明なところもあったりである程度仕方が無いというか試行錯誤が必要な部分もありますが、たいていに飼い主さんはある程度確立されているその飼育方法を知らなかったり、知っててもそれを管理する事ができなかったりで調子を崩してしまう爬虫類が多いように思います。

爬虫類飼育はペットの中では管理が難しい方に部類される動物だと思います。本来の環境とは異なるところで人工的にそれを再現しなければなりません。爬虫類の購入を検討されている人は、私たちや犬猫みたいなほ乳類とは大きくことなる生理学的特徴をもっている動物を飼おうとしていることを認識してその違いをよく勉強することをオススメいたします。

今回のヒョウモントカゲモドキさん、足先の脱皮不全を過去に繰り返していました。飼育湿度もやや高めなようでした。鼻先は脱皮不全のように皮膚がカサカサして、鼻の穴がなくなっていました。くしゃみがみられ、検査の結果細菌感染によるものが考えられました。

飼育環境の改善と投薬による治療をして2週間。大分良くなってくれました。今回は異変がみられてすぐに連れてこられたのですぐに良くなってくれました。飼育方法に不安がある方は是非、気軽にご来院くださいね。

鼻炎の症状

来院時のレオパさん。体色も綺麗で、尻尾も十分なくらい膨らんでいます。

鼻炎の症状

鼻のあたまがカピカピになり、炎症を起こしてしまっています。くしゃみもして鼻の穴が鼻水と炎症で塞がっていました。

鼻炎の症状

検査結果に基づいて治療を開始して2週間。大分良くなりました。鼻の頭のカサカサも良くなり、赤みも減りました。鼻の穴も確認できるまでになり、くしゃみも治まりました。

来院が難しい方

まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。

往診

来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。

夜間診療

急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。

遠隔診療 ※準備中

エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。