「苦しそうに目を閉じて、ゼーゼーと息をしている……」
「ケッケッと咳のような音を出している……」
「真っ暗にすることがスイッチ」となってこの様な症状が出る病気があるのをご存知ですか?
実はその症状、単なる風邪ではなく、「ヨウ素欠乏」による甲状腺の腫れが原因かもしれません。
なぜ喉が腫れてしまうの?
小鳥の甲状腺は、気管のすぐそばにあります。
甲状腺ホルモンを作るために不可欠な「ヨウ素」が不足すると、体は必死にホルモンを補おうとして甲状腺を肥大化させます。すると、大きくなった甲状腺が隣接する気管を物理的に圧迫し、喘息で気管が狭くなって呼吸がしづらくなってしまいます。
なぜ「ヨウ素」が足りなくなるのか
学術的なデータでも、セキセイインコや文鳥など、シード(種子)主体の食事を続けている鳥さんは、慢性的なヨウ素欠乏に陥りやすいことが証明されています。
特にセキセイインコさんは、遺伝的にヨウ素の要求量が高く、代謝異常を起こしやすい性質があるため、特に注意が必要です。
「ヨウ素」ってどうやって摂取するの?
ヨウ素はシードから摂取することが難しいため、当院から発売されている総合ビタミン剤や市販の鳥類用のビタミン剤などを使用することで補うことが出来ます。
鳥さんは体調不良を限界まで隠します。以下のサインが見られたら、すでに病気が進行している可能性があります。
・呼吸のたびに「チッチッ」「ゼーゼー」などの音がする
・尾羽が呼吸に合わせて上下に大きく揺れている(テイルボビング)
・咳をする、声がかすれる、あるいは声が出なくなった
・目をつぶってじっとしている時間が明らかに長くなった
咳をする様子(動画)
「こんなに苦しそうでも、治るのかな?」と不安に思うかもしれません。
ですが、適切な診断と早期治療を行えば、最後の動画ように、元気な姿を取り戻すことは十分可能です。
当院では、ヨウ素製剤の投与や、その子の体質に合わせた食事改善指導など、専門的なアプローチを行っています。
鳥たちの病気の進行は、私たちが想像するよりも遥かに早いです。「様子を見よう」としている間に、状態が急変してしまうことも珍しくありません。
もし少しでも「呼吸の音が変かも?」という違和感を覚えたら、迷わずすぐに受診してください。
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まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。
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