まさの森・動物病院
MASA-no-MORI Pet Clinic
-石川県金沢市の動物病院-

まさの森動物病院は、犬猫、エキゾチックアニマル診療・予約診療・往診を行う石川県金沢市の動物病院です。

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爬虫類の症例紹介

便秘のギリシャリクガメさん

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昨日はギリシャリクガメさんが来院されました。2-3週間もうんちが出ていないとのことでした。レントゲンを撮るとうんちがいっぱいたまっていました。

40度ぐらいのお風呂にしばらく入ってもらったところ、無事うんちが出てきました!

カメさんは変温動物、環境の温度に依存して代謝をまわしているんですね。なので、お風呂に入ってもらうことで一時的に代謝が亢進して胃腸の動きもよくなるんです。

でもやり過ぎると、未消化のうんちが出てくることもあるので注意が必要です。

天候も悪い中、遠方からうちの病院を探して来院してくれました。カメさんも元気になって、飼い主さんも喜んで帰っていきました!

何よりです。

中耳炎のカメさん

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先日立て続けに、中耳炎のカメさんが来院されました。切開•洗浄により膿を出したのですが、中からクズクズの固まりが出てきます。

カメは人間の耳と違い、外耳というものがありません。
人が耳掃除する部分が無く、目の横に鼓膜がある、という造りになっています。
ですから、外見上も穴ぼこはあいておりません。

写真のように、中耳炎になった耳は顔の一部がポコンと腫れあがり、飼い主さんも異常に気づきやすい病気の一つです。
自然界では当たり前に整っている環境を、水槽ケースの中で再現するのはなかなか難しいですね。

リクガメ3兄弟のバスタイム

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まだまだ寒い日が続きますね。みなさん風邪などひかれていませんでしょうか。
体の心まで冷えてしまうこんな寒い日には、暖かいお風呂にゆっくりつかるのが一番ですね。

我が家では、お風呂に入るのは人間だけではありません。
カメたちもお風呂にはいります。(もちろん人間のお風呂場ではありません。カメには色々と寄生虫も多いので、触ったらちゃんと手を洗いましょう。)

彼らは爬虫類ですので、変温動物です。
外気温に伴い、体温も変動します。
我が家のカメは温暖な地域に生息するリクガメなので、彼らにとって日本の冬は寒いのです。ですからエアコン&ヒーターは必需品です。

それでもやはり冷えてしまうと、ちょっと便秘ぎみになってきます。同時に食欲も低下します。

そんな時はこうして温浴をしてやります(溺れないようにお湯の量に注意)。
しばらくすると、腸管運動や代謝が活発になります。
その結果、便秘が解消!
あまり長くつけると、腸管が元気に動き過ぎて未消化のものまで出てきてしまうので、そこそこでお風呂終了です。

お腹がスッキリして体もあたたまったカメたちは、食欲も旺盛になります。
沢山食べて沢山出ていることは、一番分かりやすい健康のバロメーター!
ついでに甲羅も綺麗にしてあげました。

もそーっとした動きが愛らしい、まったりカメのまったりお風呂のお話でした。

グリーンイグアナの肺炎

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先日グリーンイグアナさんが来院されました。

1週間ほど前に飼育ケースから脱走して、約1日、行方不明になっていたそうです。
発見してからは、いつもの暖かなお部屋に戻っていたのですが、段々と食欲が低下し、お腹もポンポコリンになってきたとのことで来院されました。

グリーンイグアナは美しい体色を持つ動物ですが、体調を崩してからは褪せた色に変化してしまったそうです(写真左が初診時)。
異物を食べた可能性も考えられましたし、そうじゃなくても寒いところで一晩過ごしたことから体力も消耗しているはずです。
経緯及び状態から、緊急性が高い症例といえるので、すぐにレントゲン検査を実施しました。

検査の結果、異物を食べた可能性は低かったものの、肺炎をおこしていることが判明しました。
左右の肺を比較すると、赤丸で囲んだ所がモヤモヤと白いのが分かります。
(肺は空気を多く含む臓器なので、正常ならレントゲンでは黒く映ります)
肺炎は亡くなる危険性の高い病気の一つです。入院による集中治療も検討しましたが、入院によるストレスや飼い主さんの飼育経験から自宅での治療を頑張ってもらうことになりました。
また、食欲の低下も顕著だったため、今回はいくつかお薬を合わせた皮下点滴注射をしました。

グリーンイグアナさんの体調不良について、原因と治療方針を話し合い、飼い主さんは少し安心して帰っていかれましたように見えました。
爬虫類を診てくれる病院が少ないため、きっと、異変に気づいてから少しずつ弱っていく姿をみて、一人で不安な夜を過ごされたのではないかと思います。

遠方にお住まいの飼い主さんは、翌日Facebookを通じて「徐々に快方へと向かっている」とのご報告をくれました。

それから約2週間・・・元気になっているか気になる日々でした。

肺炎の状態を確認するため再度レントゲン検査をしました。
すると、以前の白いモヤモヤがすっきりと消え、正常な肺に回復していました。(レントゲン写真右)

今では食欲も回復し、出るものもちゃんとでているようです。
ガスがたまりポンポンだったお腹はすっきりとし、体色は目の覚めるような鮮やかなグリーンになりました。
爬虫類や鳥類は本当に発色が美しいですね!

飼い主さんの懸命なお世話が功を奏したのでしょう。爬虫類を含むエキゾチックアニマルでは発見が遅れて亡くなってしまうことも多い中、この短期間で見事に完治していました。
最初に来られた時とは違い、レントゲン検査で元気に暴れるグリーンイグアナさん、レントゲン検査でいい検査結果を聞いて喜んでくれた飼い主さん・・・「元気になってくれてありがとう」、そういいたくなる症例でした。

カメの卵詰まり

クサガメ
今日のお話は、卵が卵管で詰まってしまう恐い病気「卵詰まり」になってしまった、クサガメさんのお話です。

卵詰まりは、産卵する動物に起こる病気です。
まさの森•動物病院でも、鳥、蛇、カメ、トカゲさんたちの卵詰まりを診てきました。

今回のクサガメさんは、拾って飼育し始めたのが10年前、という古株のカメさん。
毎年冬眠して、一年に卵を10個前後産卵していたそうです。
元気満点な生活を送ってきただけあって立派な体格ですよね。我が家のそよかぜが一層小さく見えます。

詰まり具合にもよりますが、カメさんの卵詰まりは、殆どが手術を必要とします。しかし手術となれば一大事です。
始めは投薬によって自力で産卵できるか様子をみていたのですが、自力では出ず、今回手術に踏み切りました。

レントゲンでもお分かりになると思いますが、無数の卵が体内に留まっているのが分かります。

手術当日。時間がかかる事が予想されたので、昼の手術時間ではなく夜に手術することになりました。
8時30分作業開始。
お腹を開いてみると、卵がデルワデルワ!内蔵の半分くらい卵かと思う勢いで出てきました。完全に卵になっているものから、卵の元のようなものまで。

ずらっと整列させてみましたがとんでもない量でした。

回復した甲羅が塞がるまでの間、胃に通したチューブを使って食事を流し入れます。
術後しばらくお預かりしていましたが先日無事退院されました。
今は飼い主さんが、チューブからごはんをあげてくれています。
甲羅がくっつくまで1〜2ヶ月の間、飼い主さんも大変ですが、何とか命はつなげる事ができました。

鶴は千年、カメは万年と言いますから、まだまだ長生きするかもしれませんね。
手放しに安心できる所まで来たとは、まだ言い切れませんが、きっと元気になってくれるようあとは祈るばかりです。

ヒョウモントカゲモドキの消化管内異物 飼育環境のレイアウトに注意!

トカゲ
今日お話するのは、餌と一緒に砂を食べてしまい、砂が消化管内に溜まってしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

飼い主さんたちは、飼育環境をより自然に近づけてあげようという親心から、ケースの中に砂を敷いて飼育する場合があります。
すると、コオロギを捕食する際に砂も一緒に食べてしまうことがあります。

誤飲してしまった砂は次第に体内に蓄積し、食欲不振や閉塞を起こしてしまい、最悪の場合死に至るケースもあります。

こうした悲しい事故を防ぐために、飼育環境のレイアウトはシンプルな造りをおすすめしています。

この飼い主さんは健康診断でいらっしゃったのですが、レントゲン検査の結果、砂が蓄積していることが分かりました。
すぐにレイアウトを変更して、2週間後にはキレイに砂は排出されていました。
大事に至ることがない段階で対策をとれて何よりなケースでした。

不自然な環境下ではストレスを溜めるケースもある一方で、自然を再現しすぎることで起こる別の問題もあります。その塩梅は難しい所ですが、こうして健康診断で分かる事もあるのです。

とりわけ、エキゾチックアニマル(大雑把にいって、犬猫以外の色んな動物)の飼育では、情報交換をする場が少ないです。個人個人がネットやマニアックな雑誌で情報を集め飼育されているのが現状です。
エキゾチックを積極的に診療する病院として、情報共有のホットスポットとしてもお役に立てるよう工夫して行きたいと思う次第です。

今日は朝からジメジメしていますが、気分は晴れやかに、今日も一日笑顔で頑張ります。

小さいカメさんの肺炎

カメ
今回ご紹介するのは、肺炎になってしまったカメさんです。

このカメさんは生まれて2ヶ月ほど、大きさにして3cmほどのミドリガメさんです。このカメさんは飼い主さんにとてもかわいがられ、お世話もしっかりされていたにもかかわらず、ある日をさかいにご飯をたべなくなってしまったのです。

当院に受診され、診察してみたところ水に浮かんでいる状態で右側が沈んで、傾いて浮いているではありませんか。こういう時に疑われるのは肺炎です。

レントゲンを撮ってみると
右の肺が白くもやがかかっていました。
症状からもこれは肺炎だと診断。
自宅での治療が困難な状態であり、入院して治療することになりました。

小さいカメさんは免疫力も体力もあまりなく、治療の甲斐なく亡くなってしまう子が多い中、この子はめきめきと元気になりご飯も食べてくれるまでに改善してくれました。

最近は近所の川で拾って育てられたカメさんも家族のように大切にされる方が増えてきて、僕も治療のやりがいがあるというか・・・大切にされている小さな動物達をみることができて嬉しくて、自分ももっと頑張ろうという気になります。

クレステッドゲッコーのクル病

クルステッドゲッコー
今回ご紹介するのは、クル病(代謝性骨疾患)になってしまったクレステッドゲッコーさんのお話です。

クレステッドゲッコーはヒョウモントカゲモドキと並ぶほど流通している非常にメジャーなヤモリの仲間の一つです。クレステッドゲッコーは睫毛から側頭部、肩にかけてその特徴的なトゲトゲが冠に見えることからクレステッド(王冠)という名前がついています。
原産はニューカレドニアというオセアニアにある島国で本種は国内繁殖が確立していることから、比較的よく店頭でみられます。

爬虫類の中でも夜行性の種は紫外線照射不要と考えられているのですが、クレステッドゲッコーは夜行性にもかかわらず自然界では日光浴をしているのが確認され、飼育下でも紫外線照射は必要なのかもしれません。

今回の、ヤモリさんは前足の運びが少し悪く、歩くときに片足がひっくり返るということで来院されました。レントゲン検査をしてみると、正常なものにくらべて全体的に骨が薄く感じられ、この症状はクル病による低カルシウムが起こっているのではないかと考えられました。

お薬を飲ませて約1ヶ月、徐々にではありますが前足がひっくり返るのが減ってきて調子は良さそうです。

ブルーイグアナの下顎膿瘍

20170504

今回ご紹介するのは、下顎が腫れてきたブルーイグアナさんのお話です。

爬虫類の診療となると、北陸三県を探してもみてくれる動物病院はなかったみたいで、隣の県から来院されました。

下顎が腫れてきており、食欲もなくなってしまいました。
触ってみると、やわらかく、何か液体が貯まっているような感じです。
押してみると、口の中から黄色い液体が漏れ出てきました・・・膿です。

口の中での感染が原因で下顎に膿が貯まって腫れていました。
膿の出口がなく腫れてしまっているので、出口を作ってあげます。

局所麻酔を打って、皮膚の一部を切開します。

さすがに、1mちかいサイズのトカゲとなると力もそれなりのものです。
タオルでくるんでから切開し、膿を全部洗い流します。

抗生剤を注射で打って、あとは内服で経過をみてみます。

ご飯も食べてくれるようになったので、これで一安心・・・飼育環境なども原因となることもあるので、再発予防にも今一度確認が必要です。


カナヘビの総排泄腔脱

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今回ご紹介するのは、お尻から赤黒いものが出ているカナヘビさんのお話です。


春の暖かい時期は、虫達も含めいろんな動物達が野原を闊歩する姿が散見されるようになります。カナヘビさんも身近でみられる、そういった動物達の一つです。

小さくて、動きも素早いので捕まえるのはなかなか大変です。

今回のカナヘビさん、お尻から小さい木の枝が出てきて、それを引っ張ったら写真のような赤黒いものが出てきたという事で来院されました。

これは、「総排泄腔脱」という病気なんですが、皆さんが聞いたことある病気としては脱腸のイメージでほぼ問題ないと思います。
いきんだり、繰り返しの下痢など、腹圧が過剰にかかってしまったときに起こる可能性があります。

内臓が反転してお尻から出てしまっているので、それを正常な位置に戻して、再脱出しないようにお尻の孔を一糸だけ縫合して様子をみます。

動く上に、これだけ小さいとなかなか大変ですが、局所麻酔だけで処置は終わりました。これで大丈夫そうです。


ヒョウモントカゲモドキの口腔内感染症と眼球の膿瘍

20170401

今回ご紹介するのは、目が開かないヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

視力が無くなると生きていくのにかなりの支障をきたす動物と、案外順応してしまう動物がいます。犬や猫なんかは目が見えなくなってもそれ以外が正常だとかなり順応して、普段の生活に支障のないレベルで生きていくことができます。それは嗅覚や聴覚などそれ以外の器官がかなり発達しており、視覚に依存する割合が少ないからかもしれません。

それに対して、今回のヒョウモントカゲモドキさんは視覚が奪われるとなかなか厳しいと思われます。目が悪くなると捕食しなくなることから、視覚に依存する割合が高いのかもしれません。(目を閉じているということはかなり状態が悪い事を意味する事が多い)

今回のヒョウモントカゲモドキさんは食欲や活動性の低下と、目が閉じていることが多いことを主訴に来院されました。実際にみてみると、目の中に何か白いものが沈殿していることが確認されました。

口の中も確認したところ、上顎に白い膿があちこちに付着しています。口腔内の感染症から眼球にも波及してしまったと考えられました。

爬虫類は口腔内の感染症(膿瘍)が多く、ストレスが原因で免疫力の低下が起こった結果としてみられる病気の一つとされています。そのストレスの原因の一つに飼育環境が背景にあるのかもしれません。


ヘルマンリクガメの蟯虫

20170224

今回ご紹介するのは、ヘルマンリクガメさんのお腹の中の寄生虫のお話です。

今回もまた、健診つながりですが、爬虫類の便検査をすると寄生虫が検出されることがほとんどです。その理由としては、自然環境下で繁殖された個体や野生個体を採取され、その個体が一般的に流通しているからだと思われます。

爬虫類の便検査でこの寄生虫が確認されたとき、駆除するべきかどうか・・・とても悩ましいところです。

というのも、必ずしも害となるものではないからです。
なんらかのストレスがかかると免疫力が低下し、寄生虫との共生していたバランスが崩れ、病原性を発揮してしまう事があります。そういったことが起こってしまえば、駆除の対象になるのですが、症状がなければ様子を見てみるのも一つかもしれません。

ただ、飼育環境下では自然環境とはことなる様々な問題も起こります。
他の個体への感染や、小さなお子さんへの公衆衛生上の問題など駆除しておく方が無難な場合もあります。

なので、その辺りを飼い主さんと相談した上で治療の是非を検討しています。


ケヅメリクガメの膀胱結石

20170220

今回ご紹介するのは、膀胱の中に石が出来てしまったケヅメリクガメさんのお話です。

ケヅメリクガメはアフリカ大陸に生息する大型のリクガメで、ガラパゴスゾウガメ、アリダブラゾウガメに次いで大きくなる種とされています。いしかわ動物園でもふれあいすることができると思います。

かなり乾燥した地域に生息する事もあり、水分摂取が不要(あまり水を飲まないので与えなくて良い)と思われているかたも多いようですが、実際には飼育環境下では水分摂取は必須だと思います。

水分をあまりとらないというのであれば、水分含有量が多いレタスやキュウリを食餌の中に加えるのもいいかもしれません。そればかりだと問題を起こす危険性があるので、あくまで、水分摂取という目的でですが。

今回のリクガメさんもお水を飲まずに普段過ごしていました。健康診断で来院されたときにレントゲン検査を実施したところ、膀胱内に石があるのが確認されたため、症状が出る前に外科的に摘出することになりました。

手術には麻酔のリスクが伴います。またお腹の甲羅を切断しなければならないため、侵襲性もそれなりに高いものとなります。なので、適切な飼育環境を整えて、病気の予防が一番大切だと思います。


ヒョウモントカゲモドキの皮下膿瘍

20170214

今回ご紹介するのは、目の横が腫れてきてしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

当院のFacebookにもちょくちょく出てくるので、ヒョウモントカゲモドキといっても何となくどんな動物か分かっておられる方も多いのではないでしょうか。

小型の爬虫類で一番人気なのが、このヒョウモントカゲモドキさんでしょうか。なんといっても丈夫で飼いやすく、カラーバリエーションも豊富。国内でも繁殖されているので、比較的容易に出逢う事ができる爬虫類です。爬虫類を飼いたい女子に人気だと思われます。

最初に飼う爬虫類としては、ハードルが低いのかなと思います。

そんなヒョウモントカゲモドキさんですが、あちこちの皮下組織で膿瘍を形成することがあります。原因はよくわかりませんが、なぜか細菌感染を起こしてしまいます。

おそらく、飼育環境の問題など何らかの免疫力が低下するようなストレスが背景にあるのかもしれません。

今回のヒョウモントカゲモドキさんも目の横が腫れてきたということで来院されました。急性で腫れてきたところから、腫瘍性の可能性は低く、検査の結果やはり「膿瘍」という細菌感染が原因でできる膿の塊でした。

膿を出して、抗生剤の注射と内服で経過をみて行きます。おそらくこれで大丈夫でしょう!


ニホンカナヘビの代謝性骨疾患

20170204

今回ご紹介するのは、ご飯を食べる事が出来なくなったカナヘビさんのお話です。
動画はこちら


日本全土に広く分布するトカゲの一種であるカナヘビさんは、生け垣や草むらで皆さんも一度は目にした事があるのではないでしょうか。体長20cm程度の比較的小型のトカゲさんです。

昼行性のトカゲさんなので昼間に活動しています。従って、紫外線がないとカルシウムの代謝に問題を起こしてしまい今回のような病気になってしまいます。
特に成長期に起こしてしまうと「くる病」という不可逆性(治療しても元には戻らない)の骨の変形が起こってしまいます。

今回のカナヘビさんもご家庭で産まれ育ち、この時期も冬眠させずに保温しながら飼育されていました。しかしながら、人工的な飼育下では紫外線の照射が必要である事をご存知なく、代謝性骨疾患になってしまいました。

口を上手く開く事ができず、餌を捕食することができなくなってしまいました。
代謝性骨疾患で下顎がゴムのように柔らかくふにゃふにゃになってしまったのが原因と考えられました。

適切な飼育環境を整え、お薬をのんで良くなってくれました!
今では、元気で自分でごはんをモリモリ食べる事ができるようになりました!!

セイブシシバナヘビの呼吸器疾患

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今回ご紹介するのは、よだれが多いヘビさんのお話です。

「セイブシシバナヘビ」さんについて少し記載させていただきます。

セイブシシバナヘビは北米大陸に生息するヘビの一種で、チャーミングな顔(犬で言うとパグみたいな感じでしょうか)と体型から比較的人気にあるヘビさんの一種で、ブリーダーによって繁殖された個体が流通しています。

身の危険を感じると、口を開けて仰向けになる「擬死行動」をするらしいのですが、診察による身の危険を感じているにもかかわらず、いまだみた事はありません!

そんなセイブシシバナヘビさんですが、プスプスとなる呼吸とよだれを主訴に来院されました。

セイブシシバナヘビではよくわかりませんが、ボールパイソンなどでは呼吸器の感染症でみられる症状にとても良く似ています。ヘビの呼吸器感染症でもパラミクソウイルスやマイコプラズマの感染症がよく報告されていますが、もしかしたらその辺りの感染症かもしれません。

まずは、その辺りの治療を開始して経過をみてみましょう。



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