症例紹介

Case introduction
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腹部体表腫瘤


今回ご紹介するのは、お腹にできものが出来てしまったハムスターさんのお話です。

何度かご紹介しているハムスターさんの体表腫瘤ですが、やはり他の動物種と比較してもお腹に出来る腫瘤は多いと思われます。

特に、この体高が低く、かつ代謝がかなり早い動物の場合、お腹にできものができるとかなり急速に(1週間で1.5倍くらいになることも)大きくなる事もしばしば・・・歩くたびに床に擦れてしまい、出血や感染症をおこしてしまいます。

さらに、悪いことにその出血や感染症が原因で、その部位を気にして舐めて齧ってしまいなおさらひどくしてしまいます。日に日に大きくなるのに加えて、そういった状態になると、それ自体で命が無くなるリスクは低いとしても、生活の質はかなり低下してしまいます。

なので、年齢よりも手術可能な状態であれば、できるだけ手術による外科的摘出を提案させていただくことが多くなりました。

今回のハムスターさんも、1歳7ヶ月でしたが手術の是非に関して相談した結果、お腹にできた腫瘤を摘出することになりました。診察した日に手術の予定をいれて2週間後の手術でしたが、その大きさは約2倍にまで成長していました。

麻酔は安定しており、手術も無事終わりました。お腹の瘤が突然消えて、びっくりしているような歩き方でしたが、術後の経過も良さそうです

腹部体表腫瘤の症状

ハムスターさんのお腹にできた腫瘤。2週間前に手術の予定を入れたときは約4分の1の大きさだったのに・・・そんなことを今言っても仕方ない!一緒に頑張ろうね!

腹部体表腫瘤の症状

よし!もう少しでとれそう!

腹部体表腫瘤の症状

綺麗にとれました!

腹部体表腫瘤の症状

あとは、齧っても開かないようにステンレスの糸で縫っておしまい!お疲れ様でした!

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