症例紹介

Case introduction
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皮膚型リンパ腫


今回ご紹介するのは、顔半分が腫れてしまったハムスターさんのお話です。

顔が腫れてしまう場合、ハムスターさんで一般的にみられるのは頬袋に餌を溜め込み過ぎ。あとは、それに関連して頬袋の感染症や腫瘍などのトラブルでしょうか。他にも、今回のご紹介するリンパ腫や粘液肉腫という腫瘍などでも顔が腫れてきてしまいます。

今回のハムスターさん、最初は目の違和感から結膜炎の治療をしていたのですが、やがて顔半分(左)が目も開けづらいほどポンポンに腫れてきてしまいました。

検査をしてみると皮膚型リンパ腫という血液の癌になっていました。ゴールドハムスターでは比較的報告が多いようです。

ハムスターさんではリンパ腫の確立した治療法がありません。急激に体重が減少して食欲もあまりありません。このままでは命が危険な状態。手探りの中、できる治療をやってみました。

最初は改善がありませんでしたが、ちょっとずつ腫れが引いて、食欲も体重も改善してきました。

高齢ということもあり、どこまで頑張れるか分かりませんが、なるべく元気で食欲がありいい状態が維持できるのであれば、相談しながらですがこのまま治療を続けてみようと思います。

皮膚型リンパ腫の症状

顔の左側が腫れて来てしまったハムスターさん。鼻梁が右に曲がってきて、顔が変形してしまいました。体重も急激に減ってきて、このままでは危険です・・。

皮膚型リンパ腫の症状

細胞の検査をしてみると、どうやら皮膚型リンパ腫という腫瘍のようです。これは予後があまり良くない腫瘍の一つです。

皮膚型リンパ腫の症状

手探りながら、治療をしてみると腫れが引いてきてだいたい正常なぐらいまで顔の腫れがひいてきました。体重も増えてきてとりあえず一安心。できるだけ、この状態で頑張ろうね!

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