症例紹介

Case introduction
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消化管内異物


今日お話するのは、餌と一緒に砂を食べてしまい、砂が消化管内に溜まってしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

飼い主さんたちは、飼育環境をより自然に近づけてあげようという親心から、ケースの中に砂を敷いて飼育する場合があります。すると、コオロギを捕食する際に砂も一緒に食べてしまうことがあります。

誤飲してしまった砂は次第に体内に蓄積し、食欲不振や閉塞を起こしてしまい、最悪の場合死に至るケースもあります。

こうした悲しい事故を防ぐために、飼育環境のレイアウトはシンプルな造りをおすすめしています。

この飼い主さんは健康診断でいらっしゃったのですが、レントゲン検査の結果、砂が蓄積していることが分かりました。すぐにレイアウトを変更して、2週間後にはキレイに砂は排出されていました。大事に至ることがない段階で対策をとれて何よりなケースでした。

不自然な環境下ではストレスを溜めるケースもある一方で、自然を再現しすぎることで起こる別の問題もあります。その塩梅は難しい所ですが、こうして健康診断で分かる事もあるのです。

とりわけ、エキゾチックアニマル(大雑把にいって、犬猫以外の色んな動物)の飼育では、情報交換をする場が少ないです。個人個人がネットやマニアックな雑誌で情報を集め飼育されているのが現状です。エキゾチックを積極的に診療する病院として、情報共有のホットスポットとしてもお役に立てるよう工夫して行きたいと思う次第です。

今日は朝からジメジメしていますが、気分は晴れやかに、今日も一日笑顔で頑張ります。

消化管内異物の症状
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