症例紹介

Case introduction
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卵胞鬱滞


今回ご紹介するのは、3ヶ月以上にも渡って原因不明の食欲不振が見られたヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

北陸三県では爬虫類を診療してくれる動物病院が少ないのが現状です。今回のヒョウモントカゲモドキさんもそんな中、他県にも関わらず当院を見つけてくれて来院されました。

他病院で3ヶ月にもわたって色々と検査なり治療をしてもらったものの原因がわからず、食欲も元気もなくなってきたとのことでした。

超音波検査をしたところ、卵の元になるものが確認されたため、カルシウム注射など内科的治療をしてみて、改善がなければ開腹手術・・・ということで経過をみました。しかしながら、改善がなく手術をすることになってしまいました。

お腹を開けると、大きく腫れた卵胞(卵巣にできた卵の元になるもの)が左右に充満していました。おそらく、これが原因で胃や腸に食べ物が入るのを邪魔していたと推測されました。

左右の卵巣と卵胞を切除して手術は無事終了。二日後には、今まで何も口にしなかったのが嘘のように、食欲が改善してご飯を食べてくれるようになりました!

最後まで諦めなかった飼い主さんの想いが実を結んだんだと思います。

卵胞鬱滞の症状

卵胞鬱滞のヒョウモントカゲモドキさん。超音波検査をした結果、卵の元になるようなものが詰まっていることがわかり、内科的治療にも反応しないため手術

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