症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

赤カビ


今回ご紹介するのは、皮膚が赤くなっているということで来院されたミドリガメさんのお話です。

この寒い冬になると日本にいるミドリガメさんの多くは冬眠しておりますが、飼育環境下では保温することによって活動を続けているカメさんもみられます。そんなカメさんも冬になるとさすがに太陽光を直接浴びて、甲羅干しする機会がほとんど無くなってしまいますので、保温ライトや紫外線ライトを使用して人工的に甲羅干しができる環境にないと、甲羅の異常や皮膚炎などを起こしてしまいます。

ミドリガメさんの皮膚の色は黄色と黒の縞模様となっているのが正常です。しかし、今回のミドリガメさんの皮膚の色は、本来黄色いところが全体的に赤くなっていました。

直接診て、そして触ってみます。

なんだかヌメヌメします・・・。擦ってみると、赤いのが無くなって正常な黄色に戻ってきます。なるほど・・・これは皮膚炎ではなさそうだ。

一応、顕微鏡で確認してみると剥がれ落ちた皮膚とそこには酵母菌が確認されました。おそらく、「赤カビ」と呼ばれるものではないかなと思われました。これまたおそらくですが、風呂場やシンクに付着するヌメヌメでティッシュで拭くと赤色のやつ(ロドトルラという酵母)ではないでしょうか??

皮膚炎では「炎症」なので、皮膚が明らかに赤く充血しており、押すと一時的に正常な色になりますが、すぐに赤に戻ります。

柔らかい歯ブラシ等で優しく擦って綺麗にしてあげること、そして冬場でも活動しているのであれば、水を綺麗にしてあげる事と定期的に甲羅干しできる環境を整えてあげる事を提案して事なきを得る事が出来ました。

どの家庭でも風呂掃除はお父さんの役割のようですが、普段の家庭での仕事がこんなところで役に立つとは・・・風呂掃除をしていなければ皮膚炎だと誤診して無駄に抗生剤を投与していたかもしれません・・・

いえ、ちゃんと検査すればそんなことありません(多分)。

赤カビの症状

来院されたミドリガメさん。どちらも、この寒い時期にも関わらず元気そうでした。

赤カビの症状

全体的に黄色いはずの皮膚が赤くなっています。確かに皮膚炎を起こすと皮膚が赤く充血してしまいますが・・・触ってみるとなんだかヌメヌメしています。これはもしや!?

赤カビの症状

歯ブラシで優しくゴシゴシすると綺麗になりました。やはりこれは赤カビが剥がれ落ちかけた皮膚に付着していただけみたい。環境の改善で大丈夫そう!

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