症例紹介

Case introduction
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皮下気腫


今回ご紹介するのは、喉がポンポンに腫れてしまったサルバトールモニターさんのお話です。

サルバトールモニターは中国やタイなど東南アジアに広く分布する大きいトカゲの一種で最終的には2m近くにまで成長します。なので、大きめのケージまたは室内で環境を整えて、一緒に生活されるかたもいらっしゃいます。食性は完全な肉食で、冷凍マウスやウズラなどが爬虫類用の餌として販売されているので、飼育に関してはある程度確立した感じはあります。

今回のサルバトールモニターさん、餌としてあたえているマウスに喉元を噛まれてしまい、その後ポンポンに腫れて来てしまったということで来院されました。触ってみると、確かにポンポンです。

触診で推測できましたが、エコー検査かレントゲン検査で確認が必要です。レントゲン検査をしてみると、空気が貯まっていました。皮下気腫です。もしかしたら、気管に穴があいているのかもしれません。

治療としては、針で皮下に貯まった空気を抜くのと、噛まれた場所の感染の治療をしていきます。抜いても何度か空気は貯まってしまうかもしれませんが、繰り返す内に小さな穴なら修復され、貯まらなくなる事が一般的です。

皮下気腫の症状

喉をマウスに噛まれてしまったサルバトールモニターさん。上から見ると、とても綺麗ですね。

皮下気腫の症状

喉のあたりがぷっくりと膨らんでいるのがわかります。どうしてしまったのでしょうか・・・•

皮下気腫の症状

レントゲン検査をしてみると、喉の部分が黒く色が抜けています。空気が貯まっているサインです。

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